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安達雄大(あだち・ゆうた)プロフィール

 

名古屋大学文学研究科博士課程
(カント哲学専攻)卒
担当科目【国語】【小論文】

院生時代から大手予備校で指導をスタートし、現在は国語有力講師として全国を回る傍ら、セントメプレスでは国語の他に小論文指導(授業及び通信添削)も手掛ける。小手先の技術に頼らない本格派の国語講師である。

 


  •  2018年01月27日 ● 安達雄大の受験雑考
     センター試験、解いてみました。
  • 2019センター分析【国語】

    2019/01/23

    今年の冬期は、例年になく忙しく…。
    「センターをリアルタイムで解いて報告を上げるのも、今年はムリか…」
    …と思っていた矢先に、
    メプレスのスタッフさんから、
    「今年の『センター解いてみました、早くください』と催促。
    「趣味」感覚でやっていたことが、
    いつのまにやら「恒例行事」にカウントされとるやんけ…。

    まあいい。
    そのおかげで、今年も報告ができるわけだし。
    仕事も山場を越えて、時間はないわけではないし。
    …というわけで、今年も書かせていただきます。

    まずは、評論。
    キレイな文章で、難易度は決して高くなく読みやすい。
    ただ、ちょっと「随筆」的な要素の強い文章だったかな。
    99年追試験のリービ英雄、
    2013年のあの忌まわしき小林秀雄、
    過去にゴリゴリの随筆は2度ほど出ているけれど、
    今回は、(これを「随筆の出題!」と言ってよければ)おとなしめな出方だったかと。

    ひとつ気になるのは、文章の締め。
    おそらく沼田先生の議論はまだ先まで続くんだろうが、
    「途中止まり」感は否めない。
    出題者に言わせれば、
    「15段落までで問1~6を立てるのに十分な情報は集まりましたので、
    ここで文章を切ってもいいでしょ?」
    …というところなのだと思うけれど…。

    設問。
    問1の漢字は、いたって普通。難易度は高くない。
    高くないのに…1個間違えた…。
    「圧倒」の「倒」は、「傾倒」の「倒」!
    「周到」の「到」ではない!
    クソッ!
    諸君! これを他山の石とせよ!

    問2については、③と④で、妙に迷った。
    以下、③・④の比較。

    ③・④それぞれの後半にある、
    「質を問わなければ」と「読者に何とか理解される(程度でよければ)」は、
    頑張って意味づければ、言っていることは同じ。
    それぞれの前半についても、
    「翻訳が難しい作品」と「言語や文化的背景が異なる文学作品」は、
    頑張って意味付ければ、同じものを指すと言えなくもない。
    本文の流れに従えば、「翻訳が難しい作品」というのは、
    まずは「言語や文化的背景が異なる文学作品」のことだから。
    う~~~ん…困った…。

    ただ、傍線部Aに「その意味では」とあり、
    「その」の指示対象を追っていくと、「その」が直接的に支持しているのは、
    この4段落の主題になっている
    〈言語や文化的背景が異なる文学作品でも翻訳できると信じていること〉
    …なので、
    それを直接言っている④の方に軍配が上がる…。という感じで処理しました。
    教学社や河合塾と見解が違ったらどうしよう…?

    問3は、瞬殺。簡単でした。

    問4も、瞬殺。簡単でした。ただ、2連続で②は、イヤだなぁ。

    問5も、瞬殺。
    生徒Bの言っていることは、
    傍線部Bにある「翻訳を回避する技術」の発想とほぼ重なる。
    んで、それを筆者は問題視視しているわけだから、
    それを「翻訳の仕事の基本」だなんて、本文では絶対言われていないわけです。

    ところで、問5も正解は②なので、
    3連続で正解が②になっています。
    僕は授業で常日頃、
    「同じ数字を連続させて正解にするというのは、
    学力とは何の関係もない心理的な圧迫によって難易度を吊り上げる行為なので、
    真っ当な良識を持った大人ならしてはいけません。」
    …ということを話しています。
    一応、ここでも言っとく。

    問6。
    (ⅰ)については、かなりきわどい問題だと思う。
    ④が言うには、「あの時の少年は…」という表現には、
    「過去」の「回想」「懐かしみ」が込められている…と。
    しかし、「回想」「懐かしむ」というのは、
    事実としてあったことを思い返すことであって、
    だったら何で「…どんなことを考えただろう?」と疑問文になっているのか、
    説明がつかなくなる。
    「あの時の少年は…」という表現の出てきている文脈を見るに、
    この表現の目的はむしろ、「(奇しくも翻訳者をやっている)今の自分への感慨」を表すこと。
    従って、「あの時の少年は…?」という疑問表現に
    「回想」「懐かしみ」のニュアンスは入れられない。
    …という処理の仕方でいいのかな。

    (ⅱ)については、難なくクリアしました。①・③・④がダメ過ぎる。

    以上、評論でした。
    漢字ミスのため、48点…。
    かかった時間は、20分(問2で手こずった)。
    いつもは25分でやろうとしているので、時間的には順調。

    小説。
    結果から言うと、問5・6でメチャクチャ時間をくって、
    22分で満点。

    問1は、難しくはない。
    普通に「辞書」的な意味が答えになっているし、
    アイウのどの言葉をとっても、特にヒネリは感じない。

    問2も、ラクラク正解が決まる。

    問3は…
    問題作成者にききたいんだけど、これ…答え決まるかなぁ…?
    正解の⑤に書いてあることは全て、本文と抵触しないけれど、
    言ってしまえば、⑤が正解である論拠は、それだけなんだよなー…。
    他の①~④がちょっとずつ余計なことを言っていて選べない。
    だから、「余計なことを言っていない」というだけの理由で⑤にせざるをえない。
    …という程度にしか根拠がない。
    「状況証拠」ばかりで、積極的に「正解だ」と推せる要素はない…。
    どうなのこれ?

    問4は、瞬殺。

    そして、問5…。
    これは時間くった!
    まず、「是政」「武蔵境」「多摩川」の位置関係なんか気にしないで読んでいたので、
    主人公とO君の移動経路を追い直すのに、時間がかかる。
    それから、選択肢が紛らわしい…。
    ②・④はすぐ切れたんだけど、①・③・⑤から前に進めない…。
    しばらく時間をかけた末に導き出した活路は、
    ③・⑤にあって①にはない、「妻(と私)の未来を楽観」という要素をどう捉えるか
    …という観点。
    最終的には、それが最後のシーンにあるとは言い切れないと見なし、
    ①を選んで、からくもミス回避。

    問6。
    ②・④・⑥で、めっちゃくちゃ、迷う。
    (この辺りから、古漢が手つかずであることに不安感が募りだす…)
    ⑥は、すぐ「確定」したんだけれど、②・④がなぁ…。
    ④は、言えなくもないが、
    「匂いがあった/なかった」という事柄が、行をおいて出てきた…
    …というだけの話なので、「際立たせる表現…」と言い切るのに、躊躇。
    最終的には、②にある3つの箇所のうち、
    本当に「体言止め」→「強調効果」→「印象強化」につながっているのは、
    25行目の「それは六月の中旬」だけで、
    37行目の2つは、「体言止め」ではなくただの「省略」に過ぎない。
    …という仕方で処理して、②を落とす。
    いかんせん。危ない問題だった。

    以上、現代文。
    トータルに言うと、
    「文章や選択肢の量という観点から言えば、時間はかからないが、
    迷いだすとどうしようもなく迷えてしまう選択肢が多いので、
    人によってはめっちゃくちゃ時間かかったんじゃないかな?」
    …という感じ。

    お次は、古文。
    ぬおお~! 百合じゃんっ☆!
    …と、まずは思った。素敵なお話ですね。

    難易度。
    僕自身としては、本文にも設問にも、何ら困らずさっさと処理できました。
    ただ、ちょっとした落とし穴はあったし、
    その落とし穴にひっかかって、
    何問か落としたか、時間を持っていかれた子はいたんじゃないかな?

    すなわち、
    6行目の「逢ふ」は、
    ただの「meet」ではなく、「結婚」「男女のお付き合い」を示す言葉。
    Bの前にある「見せ(見す)」も同じく、「show」ではなく「結婚させる」「お付き合いをさせる」の意。
    …ということに気づけないと、ちょっと苦戦する。

    ただ、僕も本文を現代語訳している段階で気づいたわけではありません。
    問4で、選択肢が全部「×」になってしまって、
    焦って本文を読み返したところ、B直前の「見す」に感づく。
    「見す」が「見せる」ではないとしたら?…と考え、
    「縁談」とある③が復活。…というルートで正解。
    問5も同じで、選択肢が全部「×」になってしまって、
    焦って本文を読み返したところ、「逢ひ奉らば…いたづらになり給ひぬべし」に感づく。
    「逢ふ」は「結婚」系なのではないか?…と考え、
    そうなら、「姫」と結婚するこちら(狐)の性別は?…と自問し、
    「男に化けて…姫君の身を不幸にし」とある①が復活。…というルートで正解。
    いずれも、選択肢に促されて、かろうじてミス回避…といったところ。
    当たれば、いいんです。

    というわけで、古文も満点。
    かかったのは、17分。

    最後は、漢文。
    結果から言うと、15分で終わらせる想定だったのに
    まさかの20分かかってしまい、
    おまけに問1の(イ)をミスり、46点。

    とにかく本文が負えず、
    前半をウロウロと彷徨い、
    本文と選択肢を無様に彷徨う。
    素人な解き方…。
    転機になったのは、「君子以為…」から始まる2行。
    結果的に、ここに書かれていることが杜甫の叔母に当てはまるわけであり、
    文章全体は、そうした叔母に対する賛辞だと分かれば、
    スルスル読める。
    「君子以為…」から始まる2行に「手すり」を見出すまでが10分。(←マヂ不毛!)
    「手すり」発見以降は、一挙に本文全体を捉え、
    設問もまとめて一挙に粉砕。
    「手すり」発見から10分で、全部盛り返した感じ。
    危なかった。
    「乃」は外したけど…。

    トータルに見て、
    79分で194点。
    然るべきところで焦り、然るべからざるところではやらかさず、
    キッチリ持ち時間を使い、キッチリ解答。
    いい解き方ができたと思います。
    漢字だけ、イタい。

    2019年1月24日 記

    2018センター分析【国語】

    2018/01/20

    ネタばれが怖いので、速報やネットの書き込みは一切読まず。

    以下、気になった点を。

     

     

    評論

     

    図表が出てきた…。

    それより、空欄補充が出た…。

    いずれも、新型入試を意識してのことだとは思うが、ここにきてか…。

    図表はほとんど読解の成否に影響を与えないからともかくとして…

    空所補充は、心の準備がなかった子にはかなりのパンチ力があったろうな…。

    新型は新型で、旧型は旧型でいいじゃん…ムダに揺さぶんなよ…。

     

    漢字は、アの「意匠」がちょっとムズいくらいで、後は普通に対策していればできる。

    問2・4・5・6については、普通。

    旧来通りの問題だし、難易度も、昨年の「紛らわしい選択肢地獄」に比べれば、さほどではない。

    あ、でも問5はちょっと苦戦した。「従来の心理学」の方も、「新しい心理学ダッシュ」の方も、言いかえがなかなかドギツイ。

    …で、問3に関してはどうかというと、「会話文体」であることと「空所補充」であることが特異な印象を与える…ということ以外、際立ってキツいと思えるポイントはなし。

    数年前にも選択肢が生徒たちの会話文になっている問題はあったし。

    とにかく、「うわ…こんな問題の対策してない…」という心理的なダメージがあった子がいたかもな…その程度。

     

    …こんなところです。

    僕自身は、25分ちょうどで、全問正解。

     

     

     

    小説

     

    文章は、去年に比べると読みやすくなったなぁー…。というか、昨年の野上の方が例外的に難しかったというべきか。

    問1は、簡単。すべて「辞書」的。

    問2・4・5・6ともに普通。ただ、問4は①・④でちょっと迷ったし、問6は①の吟味にやや時間かかった。

     

    問3…外しました…。くそぉっ!

    しかも、10対0でこっちが悪い…。

    理由はひとえに、「文法的読み取りミス(ほぼケアレス)」。

    ①番を読んでいて、「…他人にもわかるほど妊娠中の妻を気遣っていた夫…」のところを、「妊娠中」ということが「他人にもわかるほど」だと誤読し、45~46行目を根拠に、一刀両断。

    あとは、④と⑤の間の、何の意味もない延々とした逡巡…。「不思議な巡り合わせ」か?…「時の流れ」か?…あとはどちらもほぼ同じことを言っているし…という、不毛な思考循環。

    ふたを開けてみれば、①の「あの頃に思いを馳せている」に比べれば、どちらも行きすぎ。

    時間くったんだけどなー…。

     

    …というわけで、

    僕自身は20分ちょうどで、1問ミスの42点。

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