担当教科 | 数学・物理 |
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出身校 | 東京大学→大手予備校講師 |
目の前の問題をひたすら解いて勉強した気になっているキミ!それは勉強ではありません!
入試で出されるたった数問で高得点をとるために、目の前の問題を分析して次出題されたときに解けるようにする!それが勉強です。
その分析を一人で行うのは困難です。私は生徒と1対1で理論や理屈を教えることが好きです!そのためには1問に1時間かけることもあります。
せっかく勉強するんやから、楽しまんともったいないで~
■数学IA分析
全体総括・・・第1問、第2問〔1〕は易しくなったが、第2問〔2〕データの分析、第3問はやや難化した。
各問分析・・・第1問の「〔2〕命題、必要十分条件」は例年より易しかったため、序盤を無難に乗り切った生徒が多かったことだろう。第2問の〔1〕も過去に図形的な難しさが多い問題が出題されていたが、ここも易しくなった。ただ、「〔2〕データの分析」では、偏差値の計算に用いられる、「標準化」したデータについての問題が出題され、これは標準偏差についての深い理解が必要であり難しかった。さらに第3問は、確率漸化式を思わせるものや複雑な条件付き確率など、点数を落としやすい設問が多く、高得点を取るのは難しい。第4問は、最後の設問を解く際に(2)の誘導をうまく使う必要がありこれも難しいが、この設問以外は典型的な問題が多く得点しやすかったと思われる。第5問は数Iの「図形と計量」で学ぶ知識を利用する設問が多く、幾何的に処理する問題が少なかったため解き易かった。
■数学IIB分析
全体総括・・・第1問は易しくなったが、第3問が難化した。第2問、第4問は例年通りで、全体的な難易度はやや易化であった。
各問分析・・・第1問〔1〕〔2〕はともに典型的な設定の問題が多く、誘導も丁寧であり計算量も減少した。第2問は文字の処理と図形の把握がやや難しい設定であったが、丁寧な誘導があり問題文に従って解き進めれば高得点を狙える問題であった。第3問は一般項のわかっている数列の漸化式を求める設問が難しかった。また、登場する数列の種類も多いため、処理が複雑であり、計算もやや煩雑であった。第4問のベクトルは、等脚台形を底面とする四角錐の問題で、図形的な状況把握がやや難しいが、誘導を利用することに留意すれば標準的な難易度であった。空間ベクトルの問題は2016年度以来の出題であったが、空間的な考察を必要とする設問はそれほど多くなかった。第5問は見慣れた設問が多く例年より誘導も丁寧で易しかった。
出題傾向、難易度はほぼ例年通りであった。選択問題のうち、1題は例年原子分野が出題されているが、固定されていないもう1題は熱力学であった(過去3年の、原子分野でない選択問題は熱力学→波動→力学となっており固定されていない)。組み合わせ問題の数は昨年11問であったのに対し、今年は4問または5問でありほぼ半減した。
第3問のAでは、屈折する光の経路に関する簡単な説明の後、透明な壁を挟んで2人が向かい合ったときの見え方を考察しており、大学入学共通テストを意識したと思われる実験・観察に基づいた出題があった。