みなさん、こんにちは。
数学科講師石原泉です。
今日は私の指導力を高めてくれた○○会の添削業務について書いてみたいと思います。
○○会を始めた当初は、
京大理系コース担当でした。
長い紙でA4の紙が2枚半横につなげられたようなもので、
表に2題裏に3題ありました。
最初の2問は共通問題、あと3問は文系、理系で問題が違っていましたね。
今はA3用紙に2問です。それが2枚ですね。
その頃は、まだ個人情報について、今のような厳しい規制はない時代でしたから、
住所 名前 在学してる高校名が、答案に書き込まれてました。
定期的に来るので、年に同じ会員の答案を数回みることもあり、親近感が生まれましたね。
灘高の会員の答案には本当にすごいなあと思ったものです。
2年生でも素晴らしい答案がよくありましたし、解答例にもないようなものも多かったですね(汗)
あと開成や東海、東大寺学園の答案が多かったですね。
今は、会員番号がかかれてあるのみで、学校名も学年もこちら側ではわかりません。
添削は模試の採点のように、ペケをうつことはできません。
その答案をどうもっていけば、正解にもっていけるかを示さなければならないからです。
初めの頃は自分の解法と違う答案をみるのが、結構苦痛でした。
あとは全く違う切り口でアプローチしてきている答案も悩みの種でした。
締め切りがあるので、通勤の電車の中、お風呂の中、歩きながら、ずっとどこに矛盾があるのかを考えたり、
答案のコピーをとって方針はあっているのに、
正解になっていない答案のどこの箇所に間違いがあるのかをずっと一行一行計算して確かめたりと、
思いの他時間と手間のかかる作業だからです。
しかし、この作業の繰り返しのお陰で、生徒のノートを見ることが出来るようになってきました。
それまでは、そんな方法とらずに、こちらの方法でやってほしいなあー。
と彼らの言い分を聞いてあげる余裕もなく、押し付けていましたから。
今は、その生徒の考え方を活かした答案はどういうものだろう?
あるいは得意な問題はどういう考え方のもので、
不得意なものは、どんな考え方や見方に不慣れなためかわかってくるようになりました。
継続は力なりでしょうか?(笑)