安田賢治/大学通信常務取締役 情報調査・編集部ゼネラル・マネージャー。 1956年兵庫県生まれ。私立灘中高、早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社。 現在、書籍の編集とマスコミへの受験情報提供を担当。サンデー毎日をはじめとする週刊誌などに記事を多数執筆している。著書に『笑うに笑えない大学の惨状』(祥伝社新書)他。セント・メプレス推薦人。 |
こんにちは。大学通信の安田賢治です。
いよいよ受験本番の季節が近づいてきました。
風邪などひかないよう体調管理に気を付けて頑張ってください。
来年の医学部(医学科)入試は、定員が65人増えて過去最高の9134人になります。
定員増が始まる前の2007年と比べて1509人、およそ20%増です。
定員が増え、入りやすくなっているように見えますが、
定員増は主にAOや推薦入試で募集する地域枠やへき地医療枠になっています。
そのため、昔も今も一般入試の厳しさは変わらないのです。
その中で最近、人気が上がっているのが私立大医学部です。
地方の国公立大を目指すより、
地元志向もあって県内や近隣の医学部を目指す傾向が強まっています。
その理由の一つに私立大医学部で学費値下げが相次いでいることがあります。
06年と比べて、初年度納入金は順天堂大が701万円から322万円に、
関西医科大が986万円から586万円など、
全私立大の約半分が値下げしています。
また、女子が増えていることも医学部入試の難化に拍車をかけています。
今年の入試の合格者女子占有率を見ると、
兵庫医科大が41.4%、関西医科大が39.3%などで、
愛知では愛知医科大34.8%、藤田保健衛生大28.6%でした。
一般的に入試で好成績を収めるのは女子で、
地元志向が男子より強いこともあり、
優秀な女子が医学部を目指すことで入試が厳しくなっているといえます。
さて、セント・メプレスではこの秋のAO及び推薦入試で
金沢医科大学医学部3名、愛知医科大学2名の合格者を出しましたが
セント・メプレスのような小規模(受験生定員20名)予備校としては
瞠目に値する好成績と言えるでしょう。
中野学長の指揮のもと
一般入試でも大いに健闘されることを祈っています!
大学通信ゼネラル・マネジャー安田賢治氏