安田賢治/大学通信常務取締役 情報調査・編集部ゼネラル・マネージャー。 1956年兵庫県生まれ。私立灘中高、早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社。 現在、書籍の編集とマスコミへの受験情報提供を担当。サンデー毎日をはじめとする週刊誌などに記事を多数執筆している。著書に『笑うに笑えない大学の惨状』(祥伝社新書)他。セント・メプレス推薦人。 |
受験情報の猛虎、大学通信のタイガー安田です!
いよいよ、37年ぶりの医学部新設が現実化してきました。
2016年、医学部設置に向けて申請したのは仙台市にある東北薬科大です。
医学部新設後は「東北医科薬科大」に校名変更し、
仙台市宮城野区にある付属病院近くに医学部を新設予定で定員は120人。
これまで新設されなかったのは、
医師供給過多の危惧だけではなく、
実習が多いため他学部よりも必要とされる教員数が多いこと、
その教員の多くは医師であること、
さらに付属病院にも医師が必要など、
医師を含むスタッフ確保が問題になっていました。
ただでさえ医師不足の中で、
大学に人を取られては、との考えが大きかったのです。
そのため、同じ120人分の学生を増やすだけならば、
複数の大学で少しずつ増員する方が容易で、
これまでそうしてきました。
しかし、政府から東日本大震災の復興のシンボルにしたい、という意向が示され、
「特例」として新設することになりました。
他学部のように、大学が自由に申請できるものではありません。
新医学部では最大の課題であるスタッフ確保について、
東北6県の自治体、医学部を有する大学、地元医師会等と協議をスタートさせています。
順調にいけば2年後に、受験校が1校増えることになります。