夏休みも半ばを過ぎました。
言うまでもなく夏は受験生にとって最も重要な時期。
普段学校や予備校の授業を消化するのに精いっぱいなのに対して、
自分のやるべきことを自分で考えてできるまとまった時間が夏だからです。
生徒一人一人が、「夏休みにあれをしよう、これをしよう」といろいろ学習計画を立てたことでしょう。
その夏休みの半ばが過ぎた今、計画の進捗状況を考え、必要に応じて修正しましょう。
ちょうど、7月末~8月初めに駿台・河合塾のマーク模試が行われ、受験した人も多いでしょう。
その結果も踏まえながら、残りの夏を最大限に活用できるよう、無理のないかつ無駄のない計画を!
山本兼一著『信長死すべし』
(中野先生も書評を書いておられますが、読み終えたので私も書きます。)
本能寺の変の1ヶ月あまり前の状況からスタート。
天皇・公家を中心に、各章ごとに異なる一人称を用いて、
それぞれの立ち場や感情を明確にしつつ、最後は変に収束していく構成で、
よくできたミステリーを読むように、読者(である私)は作品に引き込まれていきました。
一方、歴史小説にありがちな強引さは感じられないので、
朝廷黒幕説を支持するか否かにかかわらず、
歴史好きの読者にも無理なく受け入れられると思います。
セント・メプレスの教室に置いてありますので、興味がある人はどうぞ。