みなさんこんにちは!
ドラゴンスター山下です。
いよいよ国立入試後期が迫っております。
受験生にとってはこれが本当の意味でのラストスパートとなりますね。
もちろんしっかり勉強することは大切ですが、
直前期は何より、心と体のケアが最も大切になります。
ほとんどの受験生は、春や夏ごろから慢性的な不安を抱えています。
そして本番に近づけば近づくほど、不安な気持ちも膨らんでいくものです。
私自身、(今もそうですが)現役時代は特に、心配性な面があり、
毎日毎日『落ちたらどうしよう、本番で苦手な問題が出たらどうしよう、ああなったら、こうなったら、、、』
ということばかり考えていました。
しかし、今になって思います。
不安なのは、自分が本当の意味でベストを尽くしてこなかったからで、
志望校のレベルがどうとか、教科の得手不得手はあまり関係ないのではないか、と。
もし、自分がこれまで、一切の怠けを許さずに、
目標に向かってひたむきに頑張り続けてきたのであれば、
『どうしよう、どうしよう』という不安よりも先に、
『自分の中でベストな選択を積み重ねてきたのだから、
もし結果が悪かったとしても、それは仕方のないことだ。縁がなかったのだ』
と、割り切れるのではないかと思うのです。
そういった、良い意味での開き直りができる人
(=自分にできる範囲で最善の選択を積み重ねてこれた人)ほど、
本番に落ち着いてのぞむことが出来るのではないでしょうか。
とにかく、私が言いたいのは、志望校に合格することはもちろん大きな目標ではあるが、
そこを重視しすぎることはせずに、自分にできる最大の努力を積み重ね、
自分の持っているポテンシャルを最大限に伸ばすことを目指して取り組んでほしい、ということです。
具体的な方法としては、何かを判断するときに、
常に未来の自分が今の自分を振り返ってどう思うかを想像することで、
自分の中でベストな選択ができるはずです。
例えば、朝7時の目覚ましで起きましたが、先生の体調不良により、
授業が中止になると聞かされたとき、あなたならどうしますか?
ここでの選択肢は2つです。
A.授業が無くなったことに歓喜し、二度寝する。
B.せっかく朝はやく起きたことだし、授業を受けるはずだった時間を予習に充てる。
A.の選択肢は、そのときのあなたにとっては最善の選択かもしれません。
しかしながら、2日後、3日後にこの出来事を思い返した時、誇れるのはB.の方なのではないでしょうか。
みなさんには今この瞬間から、B.を選べるようになっていただきたい。
そういう選択の方法を繰り返すことによって、自分自身に自信がついてくるのです。
『私はこれだけの力があるんだ』という自信よりは、
『自分は最善を尽くしているんだ』という自信です。
こういった方法で自信をつけていくことが出来れば、
本番の雰囲気にも屈しない強靭な精神力を手にすることが出来るのです。
もしこれを読んでいるあなたが新高3生以下であれば、
これから受験本番まで、いや、その先もずっとこの考え方を継続してください。
受験直前の受験生であるならば、今この瞬間から、意識して選択をはじめてみてください。
人事を尽くして天命を待つ。
もっともっと前からこう出来ていれば、
私の現在も、またよりよいものになっていたのではと思います。
名古屋大学理学部数理科学科 山下龍星