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    みなさんこんにちは!ドラゴンスター山下です。
    数学物語もいよいよ第14弾まで来ました。
    年の瀬になり、寒さも厳しくなるなか、いよいよセンター試験が近付いてきています。
    今回は、センター数学について、少しだけお話させていただこうと思います。

    まずはじめに、僕はセンター数学がかなり苦手でした。
    なぜかというと、原因は多々ありますが、簡潔に言うと、解くのが遅かったからです。
    12月前後まではⅡBはおろか、ⅠAですら期待値の計算が間に合わないことも多々あり、
    自分の力を出し切れないままタイムオーバーになったり、
    焦って計算ミスを引き起こしたりすることがよくあったのです。
    実際数学ⅡBのセンタープレは58点で、とても落ち込んだ思い出があります。

    しかし、こんな私でも、
    センター本番ではⅠAⅡB合わせて190点を超える得点が記録できました。
    もちろん夏や秋の努力によってある程度実力をつけてきたということが大前提ではありますが、
    センター数学は形式への慣れや訓練によって、
    人によっては50点以上も得点を伸ばすことが出来る科目です。

    では、具体的にどうすれば『慣れ』が身についてくるのか。
    いちばん大事なのは回数をこなすことです。
    私は現役時代に、各予備校から出ている模擬試験形式の問題集やパック問題、
    センターの過去問など、合わせて30回近くセンター数学の問題を解きました。
    似たような問題を何度も解くことはとても大変ですが、
    歯を食いしばってこなしていくにつれ、かなりゆっくりですが、
    確実に点数は上がっていきました。
    このように、やればやるだけ『慣れ』は徐々に身にしみ込みます。

    もしセンタープレテストの点数が悪く、落ち込んでいる人がいるのなら、
    その落ち込んでいる時間で一回でも多く過去問を解くべきです。
    立ち止まっている間に周りは前進していきます。
    かならず努力した分だけ成長できます。

    ここまで話したところで聞こえてきそうなのが、
    『私はたくさんやっているのに点数が伸びません』という声です。
    残念ながら、『努力は必ず報われる』という言葉には語弊があります。
    『自分に合った正しい方法でこなした努力は報われる』という方が正しいのです。

    では、センター数学に慣れるための勉強の中で大切な点をいくつかご紹介します。

    まずは、『復習に時間をかける』ということ。

    センターの勉強はテスト形式で実施することが多いので、
    点数にばかり目がいってしまい、復習がおろそかになりがちです。
    事実、模擬テストは今の実力を把握するためのものでもありますが、
    自分の苦手な部分を発見し、それを補っていくことが最大の目的となります。
    なので、復習の時間には、間違えたところだけではなく、
    正解した部分の解説もじっくり読み、復習ノートに要点をまとめるなどして、
    曖昧に解いていた部分もしっかり補正していくようにしましょう。

    次に大事なのが、時間にシビアに練習するということ。

    センター数学は時間との勝負であり、
    本番の緊張感の中でかなりの問題数を制限時間内にこなさなければなりません。
    これは、数学が苦手な受験生にとって、かなりハードルの高い試練といえます。
    なので、普段の練習からしっかり時間をはかって、
    5分ほどの余裕をもって終えられることを目標にして練習しましょう。
    ごく稀にですが、時間をはかることなく、
    ゆっくりとセンター数学の過去問を解いている人がいます。
    この行為はかなり勿体ないので、
    今日からは時間にシビアに解いていくようにしてくださいね。

    最後に、最も大事な計算力についてです。
    計算力は、小さいころからの積み重ねであり、
    すぐに伸ばすことが非常に難しいです。
    しかしながら、普段の学習から自分の限界のスピードで計算したり、
    移動時間に車のナンバープレートの右の数と左の数を頭の中でかけ算したり、
    とにかく普段から計算と仲良くすることによって、徐々に改善することも多いです。
    このように受験直前は、私生活もすべて受験に捧げる覚悟で頑張りましょう。

    センターまで残り日数も少なく、不安になることも多いかもしれません。
    そんなときは、みなさんが今まで必死にこなしてきた課題や自主学習、
    そして素晴らしい先生方による授業の成果を信じましょう。
    そしてそれを力に変えて、受験戦争を乗り切ってください。
    僕は、このブログを読んでくれた生徒全員が受かることを心から願っています。

    名大理学部数理科学科 山下龍星

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