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  • 五稜郭高田の頑張って医攻化!~6~
  • 頑張って医攻化は第6回目を迎えました。

    月日が経つのは早いもので、10月になりました。

    この記事を書いている今は、まだ若干暑いですが、もう1~2週間もすれば寒くなることでしょう。

    受験生のみなさんは、それぞれ勉強の追い込みに必死になっていると思います。

    体調管理を忘れず、一生懸命がんばってください。

    それでは今日も頑張って医攻化!!(=゜ω゜)ノ

    今日は、愛知医科大学の問題を取り上げます。

    次の文章を読み、問1 ~ 問7に答えよ。ただし、原子量は次の値を用いよ。

    原子量:H = 1.0, C = 12.0, O = 16.0

    カルボン酸とアルコールが反応すると ( 1 )と水が生成する。
    例えば、A酢酸とエタノールの混合物に少量の濃硫酸を加えて加熱すると、化合物Xと水が生成する。
    ( 1 ) に希硫酸を加えて加熱すると、もとのカルボン酸とアルコールが生じる。
    この反応を( 1 ) の ( 2 ) という。
    ( 1 ) に水酸化ナトリウム水溶液などの塩基を加熱しても( 2 ) が起こり、この反応を特に ( 3 ) という。
    油脂は、高級脂肪酸(炭素原子の数の多い脂肪酸)と
    グリセリン(1,2,3-プロパントリオール) C3H5(OH)3との ( 1 )である。
    常温で固体の油脂を脂肪といい、一方、常温で液体の油脂を脂肪油という。
    脂肪油には構成脂肪酸として ( 4 ) 脂肪酸が多く含まれている。
    B脂肪油にニッケル存在下で水素を付加させると固体になり、
    このようにして生成した油脂を ( 5 ) という。C油脂に水酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱すると、
    セッケンとグリセリンが生じる。セッケンは ( 6 ) 性の部分と ( 7 ) 性の部分からなり、
    ( 6 ) 性の部分が繊維などについた垢などの油汚れを取り囲み、
    微細な小滴となって分散する。この現象を ( 8 ) という。
    テレフタル酸は、工業的には ( 9 )を酸化してつくられる。
    Dテレフタル酸とエチレングリコールとの ( 10 ) 重合によって化合物Yがつくられ、
    この物質は合成繊維や合成樹脂として利用される。

    問1 ( 1 )~ ( 10 ) に当てはまる適当な化学用語または物質の名称を記せ。

    問2 下線部Aの反応を化学反応式で表せ。また、化合物Xの名称を記せ。

    問3 下線部Aの反応で生じた化合物Xについて、その2.12 gを完全燃焼させるために
    理論上必要な酸素の物質量は何molか。有効数字2桁で答えよ。

    問4 次の(1)~ (3) の高級脂肪酸1分子中に含まれる炭素―炭素原子間の二重結合の数を答えよ。

    (1)リノレン酸C17H29COOH  (2)ステアリン酸C17H35COOH  (3)パルミチン酸 C15H31COOH

    問5 下線部Bの反応において、構成脂肪酸としてリノール酸(C17H31COOH)のみを含む
    脂肪油20 gを反応させた場合、理論上必要となる水素は標準状態で何ℓか。
    有効数字2桁で答えよ。

    問6 下線部Cの反応について、次の(ア) ~ (ウ) に示性式を記せ。
    ただし、有機化合物については炭化水素基はRで示せ。

    ( ア ) + 3NaOH → 3 ( イ ) + ( ウ )
    問7 下線部Dの反応で得られる化合物Yの名称を記せ。

    それでは、一つ一つ見ていきましょう。
    問1 カルボン酸とアルコールが反応すると、エステルが生成します。
    また、エステルに水や酸、塩基を加えて加熱すると、
    加水分解が起こり、カルボン酸とアルコールが生成します。
    塩基を加えて行う加水分解を「けん化」といいます。(^-^)

    脂肪油を構成する脂肪酸は、不飽和脂肪酸です。
    炭化水素基に二重結合がある脂肪酸です。
    脂肪油にニッケル存在下で水素を付加させると、
    不飽和脂肪酸の炭化水素基には、二重結合がなくなりますが、
    これは、飽和脂肪酸とは呼ばず、このようにしてできた飽和脂肪酸を「硬化油」といいます。
    (^^)/医攻化油!(^_-)-☆

    セッケンは、疎水性の部分と親水性の部分からなる化合物です。
    疎水性の部分が油汚れを取り囲みます。
    この現象を「乳化」といいます。(^◇^)

    テレフタル酸は、p-キシレンを酸化して合成します。(´・ω・`)

    テレフタル酸とエチレングリコールとの付加重合により、
    ポリエチレンテレフタレートがつくられます。
    これは必ず覚えておきましょう。( ..)φメモメモ

    1, エステル 2, 加水分解 3, けん化 4, 不飽和 5, 硬化油 6, 疎水 7, 親水 8, 乳化
    9, p-キシレン 10, 付加

    問2 酢酸とエタノールの反応は、エステル化です。生成物は酢酸エチルです。
    CH3COOH + C2H5OH → CH3COOC2H5 + H2O

    エステルの名称は、カルボン酸の名前(この場合は酢酸)に
    アルコールに結合しているアルキル基(この場合はエチル基)の名前を足したものになります。(#^.^#)

    問3 酢酸エチルを完全燃焼させると、C4H8O2 + 5O2 → 4CO2 + 4H2O の反応がおきます。
    反応する酢酸エチルと酸素のmol比は係数比なので、1 : 5 ですね。
    2.12(g) ÷ 88(g/mol) × 5 = 0.12 mol となります。(*’▽’)

    問4 飽和脂肪酸の疎水基(炭化水素基)の水素の数は、炭素の数×2 + 1 になります。
    炭素の数×2 + 1により、求めた水素の数を用いて、
    (求めた水素の数 ― 炭化水素基の水素の数)÷ 2 が不飽和脂肪酸の炭素―炭素二重結合の数になります。これに従って計算すると、
    (1) (17 × 2 + 1 - 29) ÷ 2 = 3
    (2) (17 × 2 + 1 - 35) ÷ 2 = 0
    (3) (15 × 2 + 1 - 31) ÷ 2 = 0

    問5 リノール酸には、炭素―炭素二重結合が、(17×2+1-31) ÷ 2 = 2 つあります。(‘ω’)ノ

    問6 C3H5(COOR)3 + 3NaOH → 3RCOONa + C3H5(OH)3
    油脂がけん化されて、セッケンとグリセリンができます。(*^_^*)

    問7 Yの名称は有名なポリエチレンテレフタレートです。(*^▽^*)

    私大医学部、センター試験ともに残りほぼ100日あまりですが、
    やるべき内容を列挙して、残りの日数で1日あたりどこまで勉強すれば良いかを明確にして、
    1日を大事に過ごしてください。(^-^)

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