プリティ中野の受験生時代8

頑張っても落ちるかもしれない

もし落ちたら今頑張ってる意味ないし

てことは頑張るだけ損なのかも。

そんな言葉が頭にチラついて勉強に集中できない受験生は

案外多いのかもしれない。

気持ちはわからないではないが

振られるかもしれないからといって

想いを諦めるのだろうか。

世の中にはそんな人もいるのだろうが

僕はいやだと思った。

それはやっぱり好きという気持ちが足りないのではないか。

まあ、男女間の話となれば自分の方から動かなくても

相手の方からやってきてくれるという僥倖に

恵まれないとも限らないが

受験ということになると

受験生が動かないで

志望校の方から近づいてきてくれる

なんてことは

まずないのである。

受かるか受からないかは大学が決めること。

自分に決められないことで

どうなるかくよくよ悩んでも埒が明かない。

できないことにエネルギーを注ぐことほど

報われないことはない。

たとえば君は火星に瞬間移動できるだろうか？

当然できない。

できないからといって

そのためにインドの山奥にこもって修行するだろうか？

できることに集中することが大切だ。

受かるか受からないかを決めることはできないけれど

受かるためにベストを尽くすことならできる。

ベストを尽くすことに集中しよう。

そんなことを考えていた1973年晩夏。

プリティ中野