自分の部屋の壁に
英単語や日本史用語を紙に大書して貼るのは
当たり前で
僕は天井にまで英単語を貼っていた。
深夜、電気を消して布団にもぐりこみ
天井を見上げる。
真っ暗で何も見えない。
枕元の懐中電灯に手を伸ばし
天井に向けてスイッチオン。
するとたちまち漆黒の宇宙に
浮かび上がる
enthusiastic
unconstitutionality
aesthetic
などの天体群。
・・・僕はこれをASTRONOMY大作戦と大仰に名づけて
独り面白がっていた。
床に就いてから
眠りに落ちるまでの
タイムラグも
僕には看過することができなかったのである。
有り体に言えば
そこまでしなければならないほど
目標との乖離は大きいと測定していたのだ。
もちろん、そこまでやったところで届くとは限らないことは知っていた。
結果はわからない。
だからこそ全力でやるしかないと心に決めていた。
プリティ中野