私大医学部入試もその大半が終わり、いよいよ残り少なくなってきました。
また国公立受験も刻一刻と近づいてきており、
受験生の皆さんの緊張感が増してきていることを、
セントメプレスの教室へ足を踏み入れるとひしひしと感じます。
受験シーズン真っ只中の今回は、
恥ずかしながら僕なりの試験日までの心の持ちよう、を書かせて頂きます。
少しでも受験生の皆さんの参考になれば幸いです。
試験日までの心の持ち方として。
モチベーションを高めていくために必要な二つのキーワードがあります。
それは「これまで」と「これから」です。
先に、「これから」について説明したいと思います。
これは受験に受かって晴れて大学生となった自分、
あるいは高校最後の夏休みを自由気ままに謳歌することのできる自分の姿を想像するということです。
例えば、春休みには友達と卒業旅行に行く、
親しい学校の先生に満面の笑みで合格報告をする、
受かったのは花城先生のおかげですとお世辞を言いに来る、
いろいろあると思います(最後は冗談です)。
大学生になったら全国、あるいは世界中を旅歩く、
バイトしてお金ためて好きなように使う、
免許を取ってふらっとドライブに出かける、
この他にも皆さんのまだやったことないことがたくさんあるでしょう
(僕のやったこともないこともありますが)。
合格すればこんな未来が必ず待っているんです!
今の受験勉強が嫌で嫌で仕方がないと日々悩んでいる人もあるかもしれませんが、
そんな人には将来を見据えて受験勉強というものを捉えなおして頂きたいです。
(もっと言えば、より良い大学、より自分の将来設計にあった大学に進学すれば、
就職活動や就職以後の仕事に有利になる、
あるいは自分の希望を実現しやすくなる、
ということも頭の片隅には置いておくとよいかもしれません。)
受験界では頻繁に言われることですが、
受験をゴール地点としてではなく通過点として考えろ、という話がありますが、
この話の根はこんなところにもあるんじゃないかと思います。
次に、「これまで」について述べたいと思います。
よく受験前のこの時期になると、受験生の皆さんの口からこんな言葉が飛び出します。
「受験まであと○○日しかない、もうこれからやれることが少ないからダメだ…」、
「この前過去問演習したらこの問題が解けなかったから受からないかもしれない…」
こういった弱気な発言です。
これからやれることが少ないこと、
過去問演習でその問題が解けなかったこと、これは事実でしょう、紛れもありません。
ですが、これらの発言によってもっと確かで信頼のできる事実を見落としていることに気づくべきです。
それは、これまで皆さんがたくさん勉強してきたという事実です。
まだやり残したことがあるかもしれません、
けどその裏で膨大な量をこなしてきたはずです。
解けない問題もあるかもしれません、
ですがその周りには現に解けている問題もあるのでしょう?
これまで自分がやってきたことを不安に思う必要なんて全くありません、
自信に変えてください。
そのうえで、できていないことに本番ではなく準備期間の現段階で気づけたこと、
それらをつぶしていけば確実に点数はアップするだろうということ、
これらのことを噛みしめながら毎日机に向かってほしいものです。
最後に簡単に。
自分のこれまでを信じて、
自分のこれからに思いをはせながら、
ぜひ志望校に合格くださることを切に願います。
名古屋大学医学部医学科3年 花城勇人
写真中央が THE BRAVE MAN IN THE FLOWER CASTLE!