進学校と言えるかどうかの瀬戸際高校で
入学式の前からバレーボール部に参戦した15の僕。
来る日も来る日もバレー三昧
三度の飯よりバレーが好きで
勉強など眼中になかった16の僕。
偏差値40、どん底まで落ちてしまった成績を
私立文系3教科とはいいながら
限界ギリギリまで根を詰めて頑張っているとはいいながら
たった半年の勉強で
第Ⅰ志望の看板学科に現役合格するなどは
控えめに言っても至難の業だと言われつつ
言葉を選ばず言うなら冗談も休み休み言えと言われつつ
お前はモハメド・アリ級のビッグマウスだと言われつつ
外野の声はどこ吹く風と聞き流し
やってやれないことはない!
やらずにできることはない!
俺がやらずに誰がやる!
やってやってやりまくれ!
毎朝そんな感じで自分に遮二無二気合を入れていた17の僕。
そして迎えた同志社本番前夜。
僕は結局朝まで一睡もできなかったのだった。
自室に泊めた友人Kの爆裂イビキのおかげで。