aaaaaaaaaa
  • ホーム
  • 吉田つねひこの医気軒昂
  • 『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』~Vol25~

  • 吉田 統彦(よしだ つねひこ) <プロフィール>
    東海高校を経て名古屋大学医学部卒、同大学院修了。前衆議院議員。眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。

    吉田つねひこ先生公式ブログ

    Medical tourism (メディカルツーリズム)
    を考える:その11

    タイのMedical Tourism<己>

    数稿にわたり、Public Sectorの雄である
    国立チュラロンコン大学医学部付属病院(以下チュラ大)における診療風景を覗きましたが
    本稿ではPersonal Sectorのファーストクラス病院の代表である
    バンコク・ジェネラル病院の診療風景を覗いてみます。

    タイやシンガポールでは株式会社による病院経営が認められており、
    バンコク・ジェネラル病院は株式会社である
    バンコク・ドゥシット・メディカル・サービシーズの経営する病院です。

    1972年2月26日に開業し、
    当時の病床数は100床で看護婦数は30名程度でしたが現在は80検査室、
    病床数は550床を超える
    東南アジア地区において最も大きい私立病院の一つとなっています。

    世界でも最先端の医療機器と技術による治療を提供する医療機関の一つであり、
    毎日2,500人を超える患者が来院します。

    タイのMedical Tourismの拠点となっており、
    以前はタイ人の全国民の3%にあたる富裕層が患者の8割を占め、
    外国人患者は2割程度でしたが、
    その割合は年々増加し、
    現在では年間160カ国を超える地域からの患者340万人以上に、
    ヘルスケアを提供しています。

    近年、中東諸国からからの外国人患者の増加により
    中東専用外来待合室と中東専用病棟も作られました。

    中東諸国向けの男子便所では小便器にも排泄器洗浄用ホースが取り付けられています。

    また日本人専用外来と病棟もあり日本語で診察が受ける事が出来ます。

    ただし、当然ながらタイ人は
    自己負担料無料のタイの国民皆保険類似制度
    「30バーツ医療制度」による利用はできません。

    全ての患者は全額自費で診療を受ける、
    もしくは民間医療保険を利用することになります。

    前述したバックパッカーの体験記のように外来待ち時間はほとんどなく、
    5つ星ホテル並みのサービスを受ける事が出来るファーストクラス病院です。

    病院玄関にはコンシェルジェが待機し、
    病室は全て個室であり、リビングルームや家族用個室に加えて
    メイド用寝室なども完備されています。

    医療機器に関しても例えばCTは64列マルチスライスのみを完備し、
    検査に要する待ち時間はほとんどなく、
    受診日に即日撮影可能となっています。

    また救急救命モーターランスサービスを配備しており、
    緊急事態には救急車サービス、
    またフライト中で発生した急病患者や重症患者に対する
    空港に向けての緊急空港着サービスを提供しています。

    タイの医療そしてMedical Tourismについて簡単にまとめたいと思います。

    現状ではタイの外国人患者受入れ患者数は世界一多くなっています。

    医療で外貨を稼ぐタイの発想そのものは間違ってはいないかも知れませんが、

    最近では中東諸国の富裕層の患者が増加し、

    結果としてタイ国内での受けられる医療の格差拡大が顕在化しています。

    自国民を置き去りにした医療は成立しづらく、

    医療格差の拡大でタイのMedical Tourismは

    早晩行詰る可能性があると指摘する専門家も多数いるのが現実です。

    次稿では、Medical Tourismにおける日本の状況と可能性を考察していきたいと思います。

    元衆議院議員 医師 吉田統彦拝


    愛知医科大学医学部1年刑部聖奈さんから花束贈呈

    2016年第1回メディカルレクチャー

    個別説明会のお申し込み
    その他お問い合わせはこちら

    公式LINEでお申し込み

    LINEで申込み

    お電話でお申し込み

    お電話で申込み

    365日WEBからいつでもお申し込み

    365日WEBからいつでもお申し込み

    〒464-0850 愛知県千種区今池1-2-5村松苑ビル
    〈電話〉052-733-3234〈FAX〉052–734-4106
    サイトマップ個人情報保護方針