いよいよセンター試験間近。受験生諸君は最後のチェックに余念がないことと思います。
ここから先の考え方は、「得点力を上げる」ではなく、「失敗する確率を減らす」です。
特に医学部の受験は、ギリギリの勝負になりますから、
一つでも大失敗をすれば取り返しようがありません。
振り返れば、昨年。
数学ⅠAを受けないといけないのに間違って数学Ⅰの問題を解いてしまった生徒がいました。
途中で気付いて解きなおしたものの、
そこで15点ほどのロスをしてしまいました。
(その生徒は直後の数学ⅡBでは高得点をとり、大失敗を立て直す精神力に私は驚嘆しました。)
以下、センター試験当日に関するアドバイスです。
◎選択問題について
新課程の数学ⅠAは数学Aの単元が選択問題になっています。
限られた時間の中で、あれこれ迷っている余裕はありませんから、
予想問題などを解きながら、作戦を決めておきましょう。
作戦例:まず『整数』を見ます。『整数』だけはすぐに問題の種類がわかりますから、
解けそうなら『整数』+残りの2つのうち得意な方(予め決めておく)。
『整数』が難しそうなら『場合の数・確率』+『図形』。
◎目標得点について
私の生徒には、春や夏に科目ごとの目標得点を設定させています。
それを今一度確認しましょう。
もし、数学で満点を目指す必要がなければ(=他の科目でも稼ぐことができるなら)、
各大問の最後は捨ててもかまいません。手堅く90点を目指す作戦もとれるでしょう。
◎解く順序
どの問題から解くのがやりやすいかを実践演習の中で見つけましょう。
「最初から順に解く」以外の作戦をとる生徒は特に、
日ごろからマークシートを利用し、マークミスをしないように。
◎当日の休憩時間
休憩時間は最後の確認をする時間でもあります。試験会場に持っていく参考書等を決めておきましょう。
また、食事のとり方も重要。体力に自信のない人は、あまり重いものをとらないように。
生徒それぞれが実力を発揮できることを願っています。
これは今月17日大雪の降った夜に池下酢楽さんで撮った一枚。右が桜満開吉野先生。