安田賢治/大学通信常務取締役 情報調査・編集部ゼネラル・マネージャー。 1956年兵庫県生まれ。私立灘中高、早稲田大学政治経済学部卒業後、大学通信入社。 現在、書籍の編集とマスコミへの受験情報提供を担当。サンデー毎日をはじめとする週刊誌などに記事を多数執筆している。著書に『笑うに笑えない大学の惨状』(祥伝社新書)他。セント・メプレス推薦人。 |
安田賢治氏(右)とプリティ中野
㈱大学通信情報調査部ゼネラル・マネジャーの安田賢治です。
今年(2014年度)の医学部入試は、18歳人口が3.3%減少する少子化にもかかわらず、志願者増となりました。
国公立大は昨年とほぼ変わらず、0.1%増でしたが、私立大は14.6%増と大きく増えました。愛知医科大、藤田保健衛生大とも一般入試の志願者は増加しました。
この人気の理由の一つは、2015年度から始まる数学と理科の新課程への切り替えです。
これによって今年は例年以上に安全志向が強まりました。「後がない」「浪人すると不利」との考えが強まり、併願校を増やす受験生が多かったようです。
ただ、来年度入試でも理系の人気が高く、文系の人気が低い“理高文低”の学部志望動向は続きそうで、その中で医学部人気は変わらないと見られます。
今年はたまたま志願者が多かったというわけではなく、医学部人気は高いままと考えて入試に挑むべきです。
なお、来年は慶應義塾大医学部の一次試験の試験日が、21日から19日に2日早くなります。同大他学部でも試験日前倒しがありますので注意が必要です。
試験日を早めるのは、国公立大前期(2月25日から試験開始)との間隔をあけることにより、併願しやすくするというのが狙いのようです。
暑い夏が始まりますが、夏よりも熱く燃えて頑張ってください!