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  • 『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』~Vol28~

  • 吉田 統彦(よしだ つねひこ) <プロフィール>
    東海高校を経て名古屋大学医学部卒、同大学院修了。前衆議院議員。眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。

    吉田つねひこ先生公式ブログ

    医師を志す若者たちは幅広い見識を備えてほしい!
    番外編~保守を考える:その1

    合従連衡

    7月10日に第24回参議院議員通常選挙が行われました。改憲勢力が3分の2を獲得できるかが一つの焦点であり、また全国に32ある一人区では自公を中心とする与党対野党連合といった中国の戦国時代における合従連衡を想起させるような構図を軸に選挙戦が戦われました。残念ながらアベノミクスの是非そして経済優先かそれとも社会保障や教育を優先するのか?その財源は?といった論点に関しては積極的な議論がなされぬまま、選挙戦は終焉を迎えました。

    この間のマスコミの論調をみても、また政治評論家とされる人々の発言を聞いても、本当の意味での保守という言葉は殆ど理解されていないように感じます。また便宜的に言葉の上だけでも自民党を保守、共産党や社民党を革新とすることももはや無理がありますし、実際民進党や以前の民主党は中道といった表現をしばしば用いています。もはや改憲勢力=保守勢力 護憲勢力=革新勢力と断ずることはできませんし、保守という日本語の意味からしてもそれは無理があると思います。保守とは1:正常な状態などを維持すること。2:古くからの伝統・習慣・制度・社会組織・考え方などを尊重して、それらを保存したり、維持したりすること。等とされ、保守の対義語は革新です。つまり保守とは本来「伝統=現状」を維持することを意味しますが、保守という言葉が単なる守旧派、既得権益を守る人々と言う意味で用いられることも多く、また欧州において現存する王党派やオリンピックが行われるブラジルで勢力を盛り返している王政復古派および日本における復古的改革主義を保守と呼ぶべきなのでしょうか?

    例えば平安末期における源頼朝は当時においては間違いなく革新勢力であり、保守勢力であった平安貴族そしてそこに取り込まれていった平家一門との戦いこそが治承・寿永の乱いわゆる源平合戦であり、名古屋の生んだとされる政治的な天才であった源頼朝はこの戦いに勝利します。南北朝時代の後醍醐天皇そして足利尊氏は各々、延喜天暦の治および鎌倉時代初期に軸足をおいた復古的改革主義勢力になると思います。織田信長は強烈な革新勢力であり、宗教や伝統そういった部分を中心に今までの国体の多くを変えてしまったわけであります。また明治維新は間違いなく300年続いた江戸幕府という保守勢力に対する革新勢力による勝利であったわけですが、大政奉還そして王政復古の形をとることで復古的改革主義の形態をとっています。では戦後既に70年が過ぎ、焼け野原となった日本をそしてその国土の6割を失い日本人の価値観を大きく変えた第二次世界大戦および太平洋戦争を知らない日本人が大多数を占める今現在の我々が保守として考える古くからの伝統・習慣・制度・社会組織・考え方とはいつの時代のものなのでしょうか?

    それを受け、予定を若干変更し、本稿以降数稿にわたり保守とはなんであるか?その歴史や各国の国民のその意味の捉え方を含め考察していきたいと思います。

    今回の選挙戦や野党統一候補を語る上で、私はすぐに合従連衡を思い浮かべましたので少しだけご紹介いたします。戦国七雄(秦、燕、趙、韓、魏、斉、楚)のうち、西に位置する巨大な秦以外の六国が縦に同盟し、共同戦線で秦に対抗すればおのずから勝利を得るだろうというのが合従説です。その最大かつ史上最も有名なのが縦横家の蘇秦によるもので、彼はまず燕の文候に各国をとりまとめて秦に対することを説き、承諾を得ると趙、韓、魏、斉、楚の諸王を言葉巧みに説き伏せ、六国の合従を成立させ、蘇秦は同盟の総長かつ六国の宰相をも兼ねました。この合従は一時的に強勢となりますが、中国における初代皇帝が秦の始皇帝であったのがしめすように、最終的には徐々に連衡家(代表的なのは張儀)が秦に対抗して合従する諸国に対し、秦と結んで隣国を攻める利を説いて、合従から離脱させることに成功しています。

    元衆議院議員 医師 吉田統彦拝

     

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