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  • 『吉田つねひこの医気軒昂~医学部を志す若者へ』~Vol16~

  • 吉田 統彦(よしだ つねひこ) <プロフィール>
    東海高校を経て名古屋大学医学部卒、同大学院修了。前衆議院議員。眼科医。医学博士。愛知医科大学医学部客員教授。昭和大学医学部客員教授。名古屋大学医学部非常勤講師。名古屋医療センター非常勤医師。

    吉田つねひこ先生公式ブログ

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    『未来の医師養成講座』講義中の吉田先生

    Medical Tourism(メディカルツーリズム)を考える:その2

     

    近年におけるMedical Tourism(メディカルツーリズム)は
    最上級ホテル並みのアメニティーとファーストクラスのサービスに囲まれた環境の中で、
    高度な医療を低価格で受診できることを目的としています。

    特に医療費が高額なアメリカの患者を中心に、
    医療費の安いアジア諸国の医療機関で治療を受けるMedical Tourism が活発化しています。

    現在の世界市場規模は、200億ドルを超えており、
    数年以内には400億ドルにまで拡大するという試算もあります。
    現在の対象は主に医療費の高いアメリカ人や中東の富裕層、
    最近は中国の富裕層もMedical Tourismを利用する機会が増えています。
    彼らの渡航先として最も古くからそして活発に受け入れているのはインド・タイ・シンガポールの三ヵ国です。
    これらの三ヵ国では国際的に患者を受け入れるに必要な条件を備えた病院として、
    世界中どこでも通用する基準や指標をもとにした「患者安全」「感染管理」「医療の質」などの諸条件をみたし、
    JCI(Joint Commission International、国際病院評価機構)の認証を受ける病院が古くから存在します。

    JCIの説明の前に、医療機関での第三者評価の始まりは、
    アメリカ ハーバード大学の外科医アーネスト・コッドマン教授(E.Codman 1869−1940)が
    「自らの診療行為を第三者の医師に評価してもらいたい」との発想から
    1910年、外科手術患者の退院後の追跡を行い、
    診療の質を結果によって評価するシステム(End-Results system of hospital standardization)を
    考案したことが発端であると考えられます。

    その流れを受け継いで1951年にアメリカ外科学会、内科学会、病院協会、医師会、カナダの病院協会の
    5つの団体が理事者となり、
    非営利組織JCAH(Joint Commission on Accreditation of Hospitals、病院認定合同委員会)を結成し、
    認証事業を行い、その後1987年にJCAHO(Joint Commission on Accreditation Healthcare Organization)、
    2007年にはTJC(The Joint Commission)と改称し、
    20500以上のHealthcare Organizationの認証をし、現在にいたります。

    その中で1994年、国際部門として国際非営利団体JCIが設立され、
    現在までアメリカ国外の医療機関の評価に着手しています。
    JCIの本部はシカゴにあり,ミラノ,ドバイ,シンガポールに支部があります。
    日本でも現在でこそ大学病院では埼玉医大、私立病院では亀田総合病院(日本初)、
    公的病院では済生会熊本病院を皮切りに取得が進んでいますが、
    平成24年度現在では世界50か国で450の病院が取得しているにもかかわらず、
    日本ではわずか3病院しか取得していませんでした。

    次稿では、インド及びタイのMedical Tourismの現状を考察していきたいと思います。

    元衆議院議員 医師 吉田統彦拝

    講義7

    ノブレス・オブリージュの風が吹き渡る吉田教室

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