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  • 花城勇人の名大医学部物語~第15回~
  • つい先日まで大きな顔をして街中を闊歩していた暑さが鳴りを潜め、
    すっかり秋らしくなってきた今日このごろですね。
    徐々に秋の深まりを感じるとともに私大の推薦入試も始まりを告げ、
    受験シーズンがいよいよ幕を開けます。

    さて、今回は私大医学部を中心に面接対策として
    一般的な病気について解説していこうかと思います。
    もちろんあまりにも専門的すぎる知識は堂々と割愛して、
    医学を志す受験生なら知っておきたい基本事項をまとめてみます。

    さて、厚労省の統計によると、現在日本で一年間に亡くなる方は100万人だそうです。
    その死因の第一位はなんだと思いますか?
    交通事故でしょうか?
    はたまた自殺?

    正解は悪性腫瘍です、いわゆるガンのことですね。
    この死因第一位のガンについて今回は学んでいきます。

    一般にガンとはガン細胞の作った腫瘤のことを呼びます。
    ガン細胞がたくさん集まって瘤を作っているイメージですね。
    ガンができる組織や場所によりガンの種類が異なり
    (例えば、肺にできるガンなら肺ガン大腸に出来る癌なら大腸ガンと言った具合ですね。)、
    同じ組織に出来るガンでも、その組織の更に詳しい場所や、
    ガン細胞の持つ特徴などにより様々な種類に分けることができます。

    詳しく述べればきりがありませんが、
    ザックリと言えばガンは場所とガン細胞の持つ特徴により分けられているわけですね。
    ガン細胞の持つ特徴とは、
    ガン細胞の特徴的な形態や特異的な遺伝子変異のことを指します。
    例えば、リンパ節に出来るガンであるリンパ腫の一種のホジキンリンパ腫では、
    ホジキン細胞と呼ばれる比較的大型で染色すると核の目立つ癌細胞が見られますし、
    胃ガンの一種である印環細胞癌では、
    印環細胞と呼ばれるまさしく指輪のような形の癌細胞が見られます。
    また、慢性骨髄性白血病では特徴的な染色体異常が起こり、
    フィラデルフィア染色体と呼ばれる悪い染色体が形成され、ガン細胞が異常に増殖します。

    今回の話はここまでですが、少し白血病について触れておきます。
    まず、白血病という病気はガンの一種であるということを知っておくといいですね。
    (小説のなかの人物が病に冒された場合、だいたい白血病だと僕は思っていますが…)
    ではなんの細胞が増殖して腫瘤を形成するのでしょうか?
    「白血病なんだから白血球が増殖して腫瘤を作るんでしょ?それくらい勉強しなくてもわかるよ!」
    と思った方、大外れです。
    まず白血病とは白血球が増殖する病気ではなく、
    それらのもととなる芽球(幹細胞)が増殖する病気です。
    これらの芽球は将来白血球になるものも多いですが、
    将来赤血球、血小板、好中球、マクロファージなどになる芽球も含まれていますので、
    白血球はそんなに関係ありません。
    さらに、白血病では腫瘤は形成されません。
    血液中に白血病細胞が増えるだけで、ゴロッとした塊は形成されません。

    今回話したガンの基礎は医学部を志す人ならぜひとも押さえておきたいですね。
    次回はガンでなぜ人が亡くなるのかということについて話していきます。
    ではまた次回お会いしましょう~

    名古屋大学医学部医学科4年 花城勇人
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    後光のさす花城勇人君

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